タイガースが勝つためだけに心を注いでください

やっと開幕した6月19日、伝統の一戦阪神巨人は、西勇・菅野の両エースの投げ合いで緊迫した好ゲームを展開していた。

その中で、タイガースはピッチャー西のホームラン・タイムリーなどでリードを奪い、西の投打の活躍で勝利をつかむ寸前だった。

がしかし、1点差リードで7回を迎えた時点で、矢野監督は継投を選択。
今年の勝利の方程式を「岩崎ースアレスー藤川」で目指しているその強引な考え(ただの期待)を実行して、裏目に出てしまった。

選手は一生懸命やる、これはプロ選手なのだから当たり前。そして、結果についても責任も負うのがプロの選手だと思う。
そういう意味で、岩崎にもある一定の責任はある。

7回表の攻撃で打順が回りそうになったが、ネックストサークルに西が入ることはなかった。継投策だから当然代打が予定されていた。
その時テレビカメラが捉えた西の表情はどうだったか。

やり切った満足感で納得している交代という風には見えなかった。
もちろん監督の采配は絶対である。その権限は何物にも侵されるものではない。
それは承知の上で、西にはまだいけるという意思表示、直訴をして欲しかった。

そして、矢野監督にはお願いしたい。

選手は一生懸命やる、それは当たり前だ。そして、選手の調子を見極め、そのコンディション、気持ちの部分、経験や実績などあらゆることを総合的に判断して使っていくのが監督の役目である。今のタイガースには育成と優勝が両方求められている。

時には育成重視で、勝たなくても仕方ないと思われていたときもあるかも知れない(私は優勝しなくて仕方ないと思ったことは一度もないが)。

矢野監督は今年は日本一になると決めていると常々言っている。
ただ選手を暗示にかけるための口先だけの口癖とは思いたくない。本気でそう決めていて欲しい。

ならば、今のタイガースが勝つことだけに集中して、どうすれば勝てるのか、ただ一心にそれだけを思って、采配をふるって欲しいのである。

開幕から2試合を見てみて、将来性があるから、今調子がいいから、など期待の部分が大きく占める采配をしているように思えてならない。

今年の勝利の方程式なんかどうでもいい。
岩崎は確かにいい投手だ。彼が方程式に入るべきだと私も思う。
昨年の防御率は素晴らしい。
でも、今年の出だし、躓いているではなかったか?体調不良で練習試合の実戦調整も1つだけしかできていないのではなかったか?
なのにいきなり好投の西から1点差での継投はちょっと疑問符がぬぐえない。

そして、昨日の小川へのバトンはもっと疑問符だ。
まだ試合が決していない1-3、2点ビハインドで7回裏。
展開によっては昨日の悔しい逆転負けを、今日やりかえす機会でもあった。
そこにいきなりプロ入りルーキーで公式戦登板ゼロの新人を使ったのだから、私には結果が出る前から疑問符だ。

監督の采配はいちかばいちかの博打ではない。こうあって欲しいという期待の実現の場でもない。ただ一心にチームが万全の形で勝利に向かって突き進むためだけに采配をふるって欲しい。

ブルペンや練習でいくらいい投球、いい打撃ができても、試合は全く別物なのは監督が一番よく知っているはずだ。

とにかく、今は若手への期待や、こうありたいというスタイルの自分の願望は捨てて、タイガースが勝つためだけに、そのことだけを考えて采配をふるってください。

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